非言語コミュニケーションとは、言葉以外の手段によるコミュニケーションのこと。人間は日常的に複数の非言語的手がかりを使いメッセージを伝達しあっています。これを「非言語的コミュニケーション」といいます。英語では、nonverbal communication ノンバーバル・コミュニケーションといいます。「目は口ほどにものをいう」といった諺があるように、言葉よりも顔の表情・視線・身振りなどのほうが、より重要な役割を荷っていることがあります。※手話や筆記を用いたコミュニケーションは、言語コミュニケーションに分類され、非言語コミュニケーションには含まれません。
私たちは通常、言葉を使い互いの感情や意思を伝えあっていますが、実は、顔の表情、顔色、視線、身振り、手振り、体の姿勢、相手との物理的な距離の置き方などによって言葉にできないような微細な意味を感じ取りながら生活しています。この非言語的なコミュニケーションは、意識して用いていることもあれば、無意識的に用いていることもあるものですが、優秀な会社の面接官は、非言語から発せられる情報を読み取っていますし、詐欺師やホストはこういった情報をうまく活用しながら、距離を縮めています。
たとえば、いつもより目を合わせないしぐさは、「シャイ」、「退屈している」、「懐疑的」、「非同意的」など、複数の感情を意味するといわれています。逆に、いつもより目を合わせると、「攻撃的」もしくは「誠実さ」という真逆の2つの感情を表します。胸の前で腕を組むのは、身構えていたり、よそよそしい態度を表す可能性がある一方で、集中している可能性もあります。目を閉じるのも、同じく集中している可能性と、興味がなかったり、退屈していたりする可能性といった、相対する解釈を含みます。身振りなどの非言語コミュニケーションの多くは文化によって異なるものですが、怒り、失望、恐怖、喜び、感動、驚きなどの人間の基本的な感情は、言語を超えて世界共通のものとされています。
日常生活から言語を取り除いて生活することは、なかなか体験できないものです。非言語の環境で訓練することで、もっと人を見る目を養うことができるだけでなく、言葉にならない本心を見抜いたり、状況を理解したりできるようになります。好意を示したり、親密さをアピールすることもよりスムーズになります。「空気を読む」能力も向上します。このプログラムによって、相手との距離感を縮め、信頼関係を構築することが、今まで以上にできることでしょう。営業職や管理的立場で活躍されているビジネスピープルに、ぜひおすすめしたい対人コミュニケーションの力をより向上させるプログラムです。
練習する時は音を反響するものがない平地や、海辺のような音が妨害される可能性のある場所は避けます。静かで、乱雑ではなく、かつ残響室ではないオープンスペースがベストです。プログラムは、まず、目隠しをして、舌鳴らしの練習からスタートです。
舌打ちのような音が出せるようにしましょう。「check」「church」の「ch」にあたる音でもOKです。舌鳴らしの目標は3つあり、まず「ある/なし」の認識、次に「どの方向にあるのか?」ということの認識、3つ目が「どのくらい離れた場所にあるのか?」という認識です。
この練習を行う際、生徒さんは2人1組で練習します。一方の人にボウルやトレイを他方の人の頭上に掲げてもらいます。舌を鳴らすとボウルやトレイが音を反響するので、そこから位置を推測するわけです。練習ではトレイやボウルの位置を頻繁に変えることで、反響音の拾い方を理解することができます。
その後、ぜひ互いに一切言葉を交わすことなく、デイキャンプを体験してみてください。室内ではなく、アウトドアに出ます。参加者には猿轡(さるぐつわ)をつけていただきます。
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