| 脳科学の分野でも、右脳と左脳のスイッチの切り替えを行いながら何かに向かうことが推奨される時代になりました。研究をしているとき、作品をつくっているとき、論文を書いているとき、新しい視点や発想を得たいとき、行き詰まりを感じているときに、論理的な思考だけでも、感覚的な思考だけでも、たいした飛躍は期待できないとの研究結果があります。論理的な思考と感覚的な思考の二つのモードを切り替えながら、物事に取り組むことで、新しい側面が見えてきます。鳥の眼と虫の眼の違いもあります。視点のレベルによって、見えてくるものが違うということです。物事の全体を見ているだけでは細部はわからず、部分に注目するだけでは全体性を見失ってしまいます。細部を観察したりつくり込んだりしているときには、全体が見えにくいですし、俯瞰的な観点で物事を見ているときには、詳細を見落としてしまいがちなものです。全体を俯瞰する視点と、細部を見る視点を切り替えながら、物事に取り組むことで、広がりと掘り下げの「思考のＴ字バランス」が整います。違う角度から物事を捉える能力は、セルフプロデュースを実践するために不可欠なことです。インターネット環境が整ってSNSや動画配信が個人でできるようになった現代において、独立開業や個人開業、サイドビジネスをスタートさせようとするなら、セルフプロデュースの能力は結果の明暗を分ける重要な要素であると言えます。成功を目指す人にとっても、非日常体験を通して視点を増やす機会は、大きな意味を持つものであると私たちは考えています。 |
