素粒子とは、物質を構成する最小の単位のことです。この世界の全てはもちろん素粒子でできています。それは、目に見えるものも、目に見えないものも、触れられるものも、触れられないものも、最小単位は素粒子です。人間を構成している「身体」という物質だけでなく、「意識」、「思考」、「感情」、「行動」という非物質も素粒子です。その振動は「波動」となって、同心円状に外側へと伝わっていく性質を持っています。ですから、私たちがふと思ったことは、意識しているかしていないかに関係なく、周りに影響を与え続けているということです。それが、意識的でも、無意識的でも、関係ありません。

「身体」を持つ人間が、何かに「意識」を向ければ、それだけで、素粒子の振動数は変化します。「思考」するだけでも、「感情」が変化するだけでも、素粒子の振動数は変化します。「行動」をすれば、素粒子の振動数はもっと大きく変化します。こうして、私たちは「自分」の目の前の「現実」を創造しているということです。何かしらの強いこだわりや思い込み、過去のトラウマによって、蟻地獄から出られない人たちが多いのも素粒子の振動数が変化しないように自ら無意識に固定していることになります。捕らわれている自分をまず認識するためには、日常の環境から離れて、自分を客観的に見つめなおす機会が必要でしょう。

自分自身の波動は、意識しているかしていないかにかかわりなく、24時間休むことなく自分の外側へと発せられています。同時に、私たちは、日々、他者からの影響も受け続けているということです。相互に影響し合う中で私たちは日々存在しています。仏教の教えのように、私たちが個で存在していないというのは、物理学でも証明されていることです。日本の神道のように調和を大切にする意味合いもまた物理学で証明されています。

素粒子というのは、常にエネルギーを持って振動しています。地球上の全てのものは、それぞれ固有の超微弱なエネルギー（波動）を持って、発しています。また、素粒子には、「同じ周波数（振動数）の波動を持つ素粒子同士が引き合って、共振・共鳴するという性質があります。異なる周波数の波動を持つ素粒子同士は引き合わないですが、同じ周波数の素粒子は引き合うわけです。同じ振動数をもった物質は引き合うのです。類は友を呼ぶのことわざは物理学でも証明できるものです。引き寄せの法則もそういうことです。水の表面張力を見ればわかるように、コップに水をいっぱい貯めようとすれば、コップの淵より高く盛り上がるのは、分子と分子が引き合っているからです。

体調を崩している人に対して行う療法のひとつに、「音叉を使ったエネルギー調整法」というのがあります。音叉とは、Ｕ字形の鋼棒の中央突端に柄をつけたもの。たたいて音を出し、音の共鳴・振動数の実験、楽器の音合わせなどに用いるものです。これをたたいて、身体に充てていくことで、その振動数は身体部位に伝わり、身体の振動数を変化させます。共鳴するまで、その振動を繰り返し与え続けることで、細胞組織や臓器が持っている本来の振動数に合わせようというものです。人間の身体はおよそ６０兆個の細胞から成り立っているわけですが、その細胞組織や臓器の一つ一つが固有の波動エネルギー（気）を持っています。その波動（気）が正常な波から外れたり、弱くなると体調が悪くなったりしている状態は、健康を害していることになっているわけです。

人に対して影響を与えているものとして、1番は、土地の波動です。そこで生活した人の念や思いは、その土地に残ります。建物は壊せばなくなりますが、土地に染み付いたそうした波動はなかなか取り除くことができません。最近では見られなくなりましたが、家を新築する際に、地鎮祭をするのは、そうした意味合いを込めた神事です。こういう説明をすると、うさんくさいスピリチュアルだと決めつける方がいるのも承知の上ですが、電場や磁場も目に見えませんが、現代ではそれらを利用して私たちの日常生活は成り立っています。電場や磁場も波動ですが、これらの振動数が周りに影響を与えているということは、ご存じのことと思います。電場は、プラスチックの下敷きをこすって，頭に近づけると髪の毛が逆立ったり， セーターを脱いだ時にパチッパチッと静電気が生じます。 このような現象を通して電界の存在を知ることができます。磁場は、磁石の引き合う力を考えればご承知と思います。方位磁石が，常に南北を指すのは，地球自体が大きな磁石であるためです。

都会の真ん中で生活している人は、注意が必要です。都会にはエネルギーの流れを不自然に激しくする『装置』が点在しています。高層ビル群や巨大な商業ビルなどがそうです。さらに、人の多い都会では、人間が発する見栄、嫉妬、物欲、名誉欲、金欲、色欲などの念の影響も受けます。巨大な欲の渦の中で自分を見失わないように生きるのは、ハイレベルの修行です。ヒトの想いと意識で構成され常に刺激的でクリエイティブであった頃の都会は、いいエネルギーにも満ち溢れていました。しかし、最近では、経済も情報も飽和状態に至り、活気が欠落し、ただ無意識にオートマティックに生かされているような滞ったエネルギーが蔓延しています。実際に、疲れてる人や病んでる人も多く、自死する人も増えていて、邪気がいっぱいです。そんな環境の中で、家に帰っても、電化製品に囲まれ、電場や磁場の影響を受け続けます。身に着けるものは、携帯電話、化粧品、コンタクトレンズ、歯の詰め物などの人工物ですし、身体に入れるものは、添加物が大量に入った食事や人工サプリ、石油で作られた薬などです。たまに非日常空間に身を置くことは意味のあることです。